ごあいさつ
「次世代安心・安全ICTフォーラム」は、ICT技術を利用した安心・安全社会の実現を目指した取り組みを産学官の連携により進めることを目的 として2007年6月に設立されました。災害時に対応できる情報通信技術および災害情報収集技術を両輪として、両者を統合した取り組みにより安心・安全社会の構築への貢献をはかって参る所存でございます。
この度の東日本大震災により被災された皆様には心よりお見舞いを申し上げます。災害時に必要となる情報通信技術に関する議論を重ねてきた我々としては今回の大震災から学ぶ点は非常に多く、解決しなくてはならない課題は山積みの状態であります。2011年6月29日に開催するフォーラム定期総会と併せて、以下のような特別講演会を開催することといたしました。本講演会はフォーラム会員以外の方でも聴講できますので、お誘いあわせの上ご参加下さい。
現在、本フォーラムの会員数は、民間企業等からなる一般会員および有識者からなる個人会員合わせて120以上となっております。本講演会を契機に、さらに幅広い分野の多くの方々にこの活動にご参加いただき、安心・安全社会の実現に向けて活動を深めていく場となりますことを祈念いたします。
次世代安心・安全ICTフォーラム会長
髙畑文雄(早稲田大学理工学術院教授)
千代田放送会館 東京都千代田区紀尾井町1-1 |
2011年6月29日(水) 特別講演会 15:30〜17:40 (受付開始時間 15:15〜) |
プログラム
特別講演会 15:30〜17:40 (受付開始時間 15:15〜) ◆本講演会は無料です◆ |
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| 15:30 | 開会あいさつ |
| 15:35 |
GPSを用いた地震・津波の研究について〜最近の話題〜 加藤 照之・・・東京大学 地震研究所 教授
衛星を用いた地球上の位置決定技術であるGPSは1980年代に登場し、今や日常生活においても必須といってもよい基盤的技術となっている。地球科学においてもGPSは多くの研究分野で用いられ地球科学に革命的とも言えるような進歩をもたらした。日本では、国土地理院によって1000点以上のGPS観測点が設置され、日本列島の地殻変動が日々監視されるようになってきた。この観測網により、プレート境界での“ゆっくりすべり”現象など多くの発見をもたらし近年の地震学の発展に大きく貢献している。我々はGPSを海洋ブイに搭載して海面高変化をリアルタイムでモニターすることにより、津波を沿岸到達以前に検知することで津波防災に役立てられるものと考えてGPSを用いた津波防災システムの構築の研究を行ってきた。本年3月11日に東北地方太平洋沖で発生した地震と津波は三陸沿岸地域を中心に未曾有の大災害をもたらした。この地震・津波においてGPSは我々に何を教えてくれたのかについて語りたい。GPS技術は防災分野においても極めて重要な技術であり、今後の展開や可能性が期待される。GPS研究の現状と将来について論じる。 |
| 16:35 |
ブレークスルーのイノベーション理論 −原発事故後の日本の研究・開発の針路− 山口 栄一・・・ 同志社大学大学院総合政策科学研究科 教授 同志社大学ITEC副センター長
原発事故を契機に、日本の科学・技術に対する市民の目や世界の目はがらりと変わった。しかも課題解決型のイノベーションをいち早くドライブして、産業の未来像を示さない限り、震災復興の道はきわめて険しい状況に陥った。つまり日本は、この事故を契機にして図らずもブレークスルーの機会を与えられたのである。そこで、ブレークスルーの源泉を理解するために、「知の具現化」と「知の創造」の2次元空間でイノベーション・プロセスを表現するイノベーション・ダイヤグラムの方法を提示する。すべてのイノベーションは、「知の創造」と「知の具現化」の連鎖として表現できること、そしてその交差点としての「共鳴場」が成就に重要な役割を演ずることを見出す。この方法により、ブレークスルーの第1のタイプに他ならない「パラダイム破壊型イノベーション」を導くとともに、ブレークスルーにはさらに2つのタイプがあることを発見する。この議論を通じて、未来を見抜くには科学パラダイムの地平に下りる能力とともに、さまざまな評価次元や学問分野に飛び移ることのできる「回遊」的思考が重要であることを論ずる。 |
| 17:35 | 閉会あいさつ |
休憩 |
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| 18:00 - 19:30 | 懇親会(会費制、当日会場にてお支払い下さい) 場所:千代田放送会館1F ラウンジ千代田 |

